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武士道とは何か・武士道の起源

新渡戸稲造の「武士道」を読んで学んだことをまとめていきます。

武士道の基本概念(ルーツ)

仏教・・・死生観

仏教は武士道に、運命に対する安らかな信頼の感覚、不可避なものへの静かな服従、危険や災難を目前にしたときの禁欲的な平静さ、生への侮蔑、死への親近感をもたらしました。

一流の剣術師匠(柳生宗矩)は、一人の弟子が自分の技の極意を習い覚えてしまったのを見るや「私の指南はこれまで。あとは禅の教えに譲らねばならぬ」と言われたとあります。

神道・・・愛国心・忠誠心

主君に対する忠誠、先祖への崇敬、さらに孝心などが神道の教義によって教えられた。そのため、侍の傲岸な性格に忍耐心がつけ加えられました。

神道の自然崇拝は、国土を私たちにとって心の奥底からいとおしく思われる存在にしました。また神道の祖先崇拝は、次から次へと系譜をたどることによって、ついには天皇家を民族全体の源としました。

儒教・・・道徳心

武士道における道徳的な教義は、孔子、孟子の教えが源泉となっています。当時、孔子や孟子のテキストが盛んに学ばれました。さらに、武士道では知識のための知識を軽視しました。

「論語読みの論語知らず」ということわざは、孔子の言葉だけを振り回している人をあざけっています。武士道では自然と知行合一が評価されました。王陽明の教えを受け入れるために、日本人の心は特にひらかれていたように思う。と新渡戸稲造は解説しています。

武士道がどのような思想の束から紡ぎ出されてきたのか、知ることが出来ました。

武士道には、明確な起源があるわけではなく、また、ある人物がその生涯を賭けてつくり出したものでもありません。封建制の成立から自然と湧き上がり、何百年にもわたった武士の生き方の結晶でありました。

まさに人々の心に刻み込まれた掟だったことを学びました。

武士道をはぐくみ、育てた社会的条件は消え失せて久しくとも、そのルーツや思想を学ぶことにより、日本人の「倫理体系のかなめの石」となっている武士道を深めていきたいと思いました。

武士道―人に勝ち、自分に克つ強靭な精神力を鍛える   知的生きかた文庫 武士道―人に勝ち、自分に克つ強靭な精神力を鍛える 知的生きかた文庫
奈良本 辰也

ビジュアル版 対訳武士道 ビジュアル版 対訳武士道
新渡戸稲造博士と武士道に学ぶ会

二宮尊徳の教え 其の四 はじまりの大道

神道は、まず日本がはじまって以来の「はじまり」の大道であり、皇国の根源の道である。豊葦原(とよあしはら:日本の美称)をこのように、みずみずしい稲穂の実る国、安らかな国として治められた大道である。この「はじまり」の道が、真の神道である。
神道が盛んに行われてから後、儒教や仏教も取り入れられてきた。神道という「はじまり」の道がまだ盛んに行われていない前に、儒教・仏教が入ってくる道理はあるはずがない。神道つまり「はじまり」の大道がまず行われて、十分に間に合うようになってから、さらに世の中に難しいことも生じて、そのときはじめて儒教や仏教も必要になってくるのだ。これはまことに疑いのない道理である。

(参考:現代語抄訳 二宮翁夜話―人生を豊かにする智恵の言葉

尊徳先生はこのようにおっしゃっております。
日本は、神道、仏教、儒教の順に教えが栄えました。その際、ベースにあったのは神道であり、神道があってはじめて、仏教、儒教が成り立ったのだという風に説明しております。

例えば、嫁がないときに夫婦喧嘩はない。まだ子供が幼いのに、親子喧嘩もあるはずがない。嫁があってはじめて、夫婦喧嘩があり、子供が成長してはじめて、親子喧嘩があるのである。このときになって、儒教や仏教の教えも必要となるのだ。

秀逸な例えです。尊徳先生は、儒教なら儒教のみ、仏教なら仏教のみというように、それぞれの教えに偏らず、必要な教えを素直に受け入れ、それを世の中の役に立つよう自分のフィルターを通して取捨選択し、事に当たりました。私自信がまさにそうありたいと思う姿です。

現在私は、儒教を中心に学んでいますが、少しずつ根幹に近づくため、続いて仏教、最後に神道という順で学んでいきたいと思っております。このようにして、今日の国家があることの因を知り、恩に報いるよう、ただ学ぶだけでなく、学んだことを実生活に活かし、少しでも世の中に役に立つよう励みたいと思っております。

日本の根幹に触れるよう、平行して「やまとことば」の勉強会もしております。
興味のある方は是非合宿に参加してみてください。

現代語抄訳 二宮翁夜話―人生を豊かにする智恵の言葉 現代語抄訳 二宮翁夜話―人生を豊かにする智恵の言葉
渡辺 毅