日本食と欧米食の違いって?

戦後、欧米化に贅沢さを見出し、邁進してきた日本にとって、日本食は貧しさの象徴であり、欧米食は豊かさの象徴であった。

本当に日本食は貧しいのか?欧米食は豊かなのか?
そもそも、日本食と欧米食の違いというものは何なのだろうか?

筆者は以下のように述べています。

一、主食の違い
ヨーロッパでは、主食・副食といった概念がなく、肉・野菜に少量のパンが添えられるのに対して、日本(アジア)では、穀物の摂取量が多い。

なるほど。たしかにパンが主食という感じではないですね。

一、気候の違い
ヨーロッパに主食が存在しない理由は、夏が短く、温度も湿度も低いという気候の影響により、稲の栽培に適さず、そのため麦を作ってきた。しかも、麦の場合は稲作と違い畑作のため、同じ作物を続けて栽培すると色々な連作障害が出る欠点があり、じゃがいもやテンサイなどを栽培し、それを終えてから再び麦を作るというやり方をしてきた。

先日、従兄弟(酪農農家)の結婚式で北海道に行ってきたついでに、色々農業事情を聞いてみると、寒い地域だけにヨーロッパに近い方法で農業をしていると感じました。

温暖で雨の多い日本では、米を主食にすることができても、ヨーロッパにおいてはパンを主食にするほど麦は獲れなかった。逆に、温度や湿度が低いヨーロッパでは、自然の草類が日本のように大きく育たないために、草類はやわらかいところで生長がストップする。このような草類は牛・羊などの草食動物には絶好のエサになった。ヨーロッパの人たちが、肉や乳製品、野菜に少量のパンという食生活をしてきたのは、パンを腹いっぱい食べることができないために、与えられた風土の中で、やはり「より良く生きるため」の知恵だったのである。

と言うふうにまとめられており、どちらが豊かで、どちらが貧しいということでなく、まさに風土が食べられるものを決め、食べられるものの中で最善を選ぶ。とてもわかりやすく、とても自然です。

与えられたものの中で最善を尽くす。与えられたもので満足する。「足るを知る」精神を養いたいと思いました。

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幕内 秀夫
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