Monthly Archives: 6月 2009 - Page 2

大和言葉合宿2009を終えて

去年末に実行委員会が結成されて以来、はや半年。
合宿も無事成功で終えることができました。

参加者は20名。
学生や教師、その他様々な職種、年代の方に参加して頂けました。

大和言葉の勉強会は、参加する度に
縄文から続く日本人の「感性」や「思想」というものの見事さに驚かされ、
祖国、祖先に対して尊敬の念が深まるばかりです。

今回は、初回合宿ということで、大和言葉の基本を学びました。
「あいうえお」から始まる48音の意味や、
「言葉とは何か」、「日本語の特徴」とはどういうものか。
新しい発見ばかりで楽しいものとなりました。

日本は、神話・信仰・言語・国民が一致する世界でも貴重な民族ということです。

縄文以来、一万数千年、途絶えることなく、脈々と受け継がれている思想や感性。
これらを良く学び、良く理解して、現代を生き抜くために活かし、
また、次の世代に大切に繋いでいきたいと思いました。

合宿は、年に一回程度、定期的に行いたいと思っています。

日本の事を知らなすぎて、恥ずかしい限りですが、
今後も大和言葉をひも解きながら、日本の思想や感性を学んでいけたらと思います。

また、会津立志セミナーとして、4年かけて、やまとことばを勉強するセミナーも行われております。
2008、2009年・・・やまとことばの世界観
2010、2011年・・・やまとことばの人生観

興味のある方は「コチラ」までお問い合わせ下さい。

会津 立志セミナー 2009年スケジュール

  • やまとことばの世界観 第7回 5月9日(土) 「アマ(時空)」
    • 大宇宙に、どう自己を確立させるか
  • やまとことばの世界観 第8回 6月6日(土) 「ミナカ(中心)」
    • 有機体には必ず中心がある。中心から広がる生命体的組織を育てよ!
  • やまとことばの世界観 第9回 7月4日(土) 「クミ(組織)」
    • タテ・ヨコをどう組み立てれば整った組織となるのか?
  • やまとことばの世界観 第10回 10月3日(土) 「ムスヒ(造化)前半」
    • 生成力の源である陽と陰の働きを、どう起こしたらいいのか?
  • やまとことばの世界観 第11回 11月7日(土) 「ムスヒ(造化)後半」
    • 古事記に伝えられている地球の成立過程とは
  • やまとことばの世界観 第12回 12月5日(土) 「マトメ(綜合)大和言葉総集編」
    • 国学の神髄、我が国固有の思想を大和言葉で解き明かす

佐藤一斎に学ぶ 気力を沸き立たせる源

西郷隆盛が自らのバイブルとした、佐藤一斎著「言志四録」。
その一「言志録」5、6、7の内容は、まるで橋本左内の啓発録、2、3、4に該当するように思えます。
佐藤一斎、橋本左内生まれ年は全く違えど、没年は同じ、1859年。これも何かの縁でしょうか。

5、憤の一字

佐藤一斎墳の一字は、是れ進学の機関なり。
舜何人ぞや、予(われ)何人ぞやとは、方(まさ)に是れ墳なり。

発憤するの“墳”の一字は、学問に進むための最も重要な気力の源だと考えます。

橋本左内が「二、気を振るう」といった章での、“負けじ魂”、“恥辱を知ってそれを悔しく思う気持ち”と通じると思っています。

孔子の高弟、顔淵が「舜も自分も同じ人間ではないか」(成らんとする志さえあれば、自分だって瞬(中国の聖人)のような人物になれるぞ)といったことは、まさに“墳”ということであると思います。

「自分はなれる!」「やれる!」と思うか

「自分はとても成れない」「やれない」と思うか

これが、人間一生の分かれ道と知り、やる前からやれないと諦めることのないよう、気を振るいたてる“墳”の心を養いたいと思いました。

吉田松陰を育てた、村田清風は富士山を見て歌いました。

来てみれば さほどでもなし 富士の山
釈迦や孔子も かくやありなん

人には常に謙虚な姿勢で相対し、自身は、己を常に情けないと思いながらも、この歌のような心持ちでありたいと思います。

言志四録 1 (講談社学術文庫 274) 言志四録 1 (講談社学術文庫 274)
佐藤 一斎

白隠禅師の施行の歌

江戸中期、臨済宗中興の祖と称される白隠慧鶴

五百年に一人の名僧と言われ
「駿河には過ぎたるものが二つあり 富士のお山と原の白隠」などと謳われました。

その白隠禅師が歌った「施行の歌」というものがあります。

今生富貴する人は、前世に蒔きおく種がある。
今生施しせぬ人は、未来は極めて貧なるぞ。
利口で富貴がなるならば、鈍なる人はみな貧か。
この世は前世の種次第、未来はこの世の種次第。
富貴に大小あることは、蒔く種大小あるゆえぞ。
いわんや施し多ければ、果報も多しと計り知れ。
以下略

何事も自分の行い次第だということ。
良い事をしたら、良い結果がもたらされる。
悪い事をしたら、悪い結果がもたらされる。

因果応報が言わんとしていることは、とてもシンプルでわかりやすいと思っています。

今生の境遇がどうであれ、ただひたすら来世に向けての種を蒔き続けられるかどうか。

尊徳先生風に言うと、「種を蒔かずに、果実を取れる道理はない、種がなくして、生まれる動物もいない。天理がそうであるから、人の幸福は、どうして種を蒔かずに得られようか。」といった具合になるのでしょうか。

種も蒔かずに、成果だけを刈り取ろうなどと愚かなことを考えず。
仕事も人生も、まずは種蒔にはじまるということを肝に銘じて、日々生活を送りたいと思いました。

参考:白隠慧鶴『施行歌(せぎょううた)』研究序説

人生をひらく感謝のすすめ

北京オリンピックの女子ソフトのメンタルトレーナーで、サンリ会長の西田文郎氏は、人間の思考をつくる三つの条件に「思い」、「言葉」、「動作」の3つがあると説きます。

そして、この3つの実践を「六方拝」で行うということで説明していました。

六方拝とは、
 東:父母と子の関係、先祖と子孫の関係
 南:子弟の関係、先生と生徒の関係
 西:夫妻の関係、家族の関係
 北:友人・朋輩の関係
 上:修行者と世俗人の関係、神と人の関係
 下:主人と使用人の関係、上司と部下の関係
あるいは、
 上:太陽
 下:大地のめぐみ

それぞれの人間関係に、または天地自然の恵みに感謝する。
ということです。

(参考:致知2009年7月号

方角の意味は、西田先生がつけたのか、仏教的にそうなのかハッキリしませんでしたが、とにかく、自分は一人で生きているのではない、ということを自覚し、感謝をします。

そして、特に感謝すべき人を十人挙げて、直接感謝の気持ちを伝えに行くということでした。

このようにして、思い、口にし、動いていく。
人の思想がポジティブに出来上がってくるようです。
逆境にも自然と力が湧いてくるというお話でした。

人からしてもらったことは忘れやすく、人にしてあげたことはいつまでも覚えている
という話を聞いたことがあります。

確かに、意識していないと、ついつい恩を忘れがちになってしまう自分がいます。

恩を忘れるというのは、とても怖いことだと思います。

恩を忘れず、また、日々感謝して生きていくことは、とても重要だと思いました。

渋沢栄一先生から学ぶ、本当の成功とは

失敗らしき成功

支那で聖賢といえば、がまず始まりで、それから周公、孔子となるのであるが、堯、舜、禹、湯、文、武、周公は、同じ聖賢の中でも、いずれも皆今の言葉でいう成功者で、生前において、はやくすでに見るに足るべき治績を挙げ、世人の尊崇を受けて死んだ人々である。

これに反し、孔夫子は今の言葉のいわゆる成功者ではない。生前は艱難(かんなん)ばかりを嘗められたもので、これという見るべき功績とても、社会上にあったわけではない。しかし千載の後、今日になって見ると、堯、舜、禹、湯、文、武、周公よりも、孔子を尊敬する者の方がかえって多い。

また、国内の歴史では、湊川に矢尽き刀折れて戦士した楠木正成は失敗者で、征夷大将軍の位に登った足利尊氏は、確かに成功者である。しかし今日において尊氏を崇拝する者はないが、楠公を尊敬する者は天下に絶えぬのである。

菅原道真と藤原時平とについても同様で、時平は成功者、太宰府に左遷させられた道真は失敗者に相違ないが、今日では一人として時平を尊む者なく、道真公は全国津々浦々の端においても祀られている。

孔子にしても、楠公にしても、道真公にしても、功績を挙げて、高き位におるまでには至らず、その富も天下を有つというまでにはなれず、今の言葉でいう成功はしなかった。しかし、後世に至るまで、世道人心の向上に貢献し、社会に益することの多さを見ると、かえって永遠の成功者と言える。

と渋沢先生はおっしゃっております。

なるほど確かになと思いました。
渋沢先生は、実業家であるので会社事業その他一般営利事業のごとき、物質上の効果を挙げることを目的とするものにあっての失敗は、出資者始め多くの人に迷惑、損害を及ぼすので、何が何でも成功しなければならないと語っておりますが、精神上の事業においては、目前の成功に捉われず、たとえ生前報われなくても、後世までその社会の益するような心持ちでなければならないという主旨を説いています。

まさに、そのように個人的、精神的な事業においては、いつまでも人心の向上発達に貢献できるような生き方ができるよう、日々これ精進しなければならないと思いました。

論語と算盤 (角川ソフィア文庫) 論語と算盤 (角川ソフィア文庫)
渋沢 栄一

農家に夢と誇りを 農業で生きる道

千葉県香取市に木内博一さん率いる、平均年齢30代前半の農家集団(92農家)がいます。(農業組合法人 和郷園

若い農家集団ですが、主要メンバーの年間売り上げは全国平均の2倍以上、中には1億を超える人もいるそうです。

木内さんは、若い頃つっぱっていて、大学時代もやることが見つけられず、卒業して嫌々家業の農業に従事、人から仕事を聞かれるのが一番嫌だったと言います。そして、朝から晩まで働いても年間150万円程度の手取りしか稼げない。絶望感を感じたそうです。

そんな仕事をして今まで自分を育ててくれた両親の後姿にハッ気付き、一念発起、農業を誇れる仕事、夢のある仕事にしたいと決意。

今までの農家がやっていないような新しい取り組みをはじめ、仲間に声をかけ、法人を作り、現在は、国内外から視察に訪れる人が後を立たないほどの農家集団に成長しました。

また、長野県川上村は、村民6割が第一次産業に従事している農村です。
島崎藤村は、「信州の中で最も不便な、白米はただ病人にいただかせるほどの貧しい、荒れた山奥の一つ」と川上村を記しています。

この村は、村長の様々な政策によって活性化されました。「平均年収2500万円の農村―」とうい著書にもあるように、川上村全607農家一農家当たりの年収が2500万円を超えています。この村も農業従事者は30代、40代が全体の36%と、全国平均をかなり上回っています。

香取市の和郷園、川上村どちらも、今後農業へ従事する若い農家さんの強い励みになるお話でした。

リーダーが常識に捉われず、新しいチャレンジを積み重ね続けている結果だと思います。

自分に与えられている環境をただただ嘆くのではなく、その中で、必死に立ち上がる努力をしなければならないと思いました。

◆農業経営者コラム「木内博一の和のマネジメントと郷の精神」
http://www.farm-biz.co.jp/013manage_column/man020wagou/

平均年収2500万円の農村―いかに寒村が豊かに生まれ変わったか― 平均年収2500万円の農村―いかに寒村が豊かに生まれ変わったか―
藤原 忠彦

人生をひらく4つの心構え

月刊致知7月号の特集「人生をひらく」を読んで確かにと感じた一説を紹介します。

致知では、創刊以来30年、多くの先達が登場しました。人生をひらいた人には共通した心構えがあるそうです。

一、「物事を前向きに捉える
物事を後ろ向きに捉えて人生をひらいた人はいません。

二、「素直
批判の目があっては学べません。心にわだかまりがある人は人生を歪めます。

三、「感謝の念を忘れない」、
成功者は、呪いたくなるような境遇をも、この境遇が自分を育ててくれると感謝しています。

四、「愚痴をいわない
自分が出したものは自分に返ってきます。愚痴ばかりいっている人は、愚痴ばかりの人生になってしまいます。

(参考:致知2009年7月号

以上、四つは、どこかで一回は聞いた事があり、ごく当たり前に教えられている言葉だと思います。ただし、この当たり前のことがなかなかできません。自分は、愚痴や悪口はもとより、言葉遣いを正して、負のエネルギーのあるキーワードをなるべく口にしないように心掛けたいと思いました。

そして、最後に重要な“気付き”を与えられました。

心構えというのは、どんなに磨いても毎日ゼロになる能力です。毎朝、毎晩歯を磨くように、心構えも毎朝、毎晩磨き直さなければなりません。

まさに、その通りだなと思いました。誰もが、このような心構えで生きられれば、人生は豊かになると解ってはいる事ですが、なかなか実践できないのは、この心構えがいつもゼロになるからだと思います。

“心の成熟度”は積み重なりますが、“心構え”は毎日ゼロ。心構えは常に磨き、正さなければなりません。心構えはほっておくと、気付かないうちに汚れ、ゆがんでくるものです。この真理をかみしめて、毎朝、毎晩、磨き正していきたいと思いました。

Page 2 of 212