Monthly Archives: 3月 2009 - Page 2

偉大なる未完成

講談師の第一人者であり、人間国宝でもある一龍斎貞水氏。
現在、70歳。講談師の道に入り50余年。
話芸を極めたかと言うと、まだまだ極めていないと言います。

「立派な建物を建ててそれで目的を達したというような商売じゃありませんからね。死ぬまで土台を固め続けてゆくのだと思います。」

「天狗は芸の行き止まり。」

「あいつは偉大なる未完成で終わったと言われたい。」

(参考:致知2009年4月号

何かにも「変わる努力ができてようやく現状が維持でき、変わる努力をやめてしまったら衰退するしかない。進歩するには絶え間無い努力が必要である。」というようなメッセージを目にした事があります。

少しでも良くなるようにと常に学び続ける。

死ぬまでそんな姿勢を貫きたいと思いました。

心を揺さぶる語り方―人間国宝に話術を学ぶ (生活人新書) 参考:心を揺さぶる語り方―人間国宝に話術を学ぶ (生活人新書)
一龍斎 貞水

喜多方藤樹学を終えて

中江藤樹中江藤樹は、江戸時代初期の儒学者で、日本における陽明学の開祖として知られています。
近江に生まれ、17歳のときに四書大全を読破して以来、朱子学に傾倒、その後、陽明学に感銘を受けて、私塾では、多くの優秀な門徒を輩出しました。

今回、喜多方でなぜ藤樹学の勉強会があったかというと、当時、京都に藤樹先生の高弟で淵岡山という仙台出身の儒学者がおり、その下で会津の人間が多く学んでいたため、彼らが教えを会津に持ち帰りました。しかし、朱子学の教えが色濃い会津より、喜多方に広く藤樹学(陽明学)が広まりました。

喜多方では「清座」という場が設けられ、身分に関係なく多くの人が学び、心事元是一也(知行合一)の精神で、人格を磨いたそうです。
現在にその「清座」を蘇らせようということで、喜多方の生涯学習課が運営しています。

知行合一 ・・・ 真に知ることは必ず実行を伴う(王陽明)

知と行とは表裏一体で別のものではないという精神で学び、知識として得ただけで終わらず、学んだら必ず実行を伴わせていきたいと思います。

中江藤樹 人生百訓 中江藤樹 人生百訓
中江 彰

風ぐるま 風が吹くまで 昼寝かな

風車広田弘毅元総理が、外務省欧米局長であった頃、時の総理の忌諱に触れて、その要職からオランダ公使に転任させられたことがあったそうです。
当時、オランダは日本と通商関係がなかったので、この人事は左遷です。
それで僚友が心配して彼を慰めたら、彼は色紙に、次の狂句を書いて皆に応えています。

「風ぐるま 風が吹くまで 昼寝かな」
風ぐるまはどんなに精巧でも、エンジンを備えていないので、自分で回ることができません。どうしても風を待たなければならない。

人間はとかく、自惚れが強いもので、自分の力で何でもできると思ってしまいがちですが、仏教思想で言うと、縁がなければ人間は一人では何も出来ません。

風ぐるまがどんなに精巧であっても、風という縁がなければ回らないのと同じように。

しかし、広田氏はただ昼寝をしていたのではなく、その間にせっせと働き、外交資料を集めて勉強したりと、それが後のソ連大使へと繋がったということでした。

また、松下幸之助翁も不況真っ只中で何をやっても売れないとき、「売れないときに、無理して売ったらいかん。」と言ったそうです。
その時は、順調に行っていたときに出来なかった諸々の準備や反省、または教育をその期間にするのだと。

積極的な「待ち」という姿勢、我慢の心、感謝の心、ご縁を大切にし、どんなときも学び続ける精神を養いたいと思いました。

(参考:致知2009年4月号

身家盛衰循環図

身家盛衰循環図安田善次郎氏は、現みずほフィナンシャルグループ、損保ジャパン、などの多数の企業からなる安田財閥を一代で築き上げた金融王として知られています。

その氏が安田家に遺した教えの一つに「身家盛衰循環図」というものがあるそうです。

人は困窮するところから始まり、困窮すれば、挫折をするか、発奮するかのどちらかだ。
挫折をした者はそこでおしまいだが、発奮した者は勤倹する。勤倹貯蓄を実践すれば、富足する。
お金ができれば、豪奢な遊びをして利を貪るか、修養に励んで義を悟るかのどちらかだ。
利を貪れば、やがて煩悶に陥ってまた元の困窮へと戻ってしまう。
しかし、修養に励んで義を悟れば、清らかな境地に至り、安楽に暮らせるのだ。

と説いたそうです。
非常に単純明快でわかり易い循環図だと思います。

しかし、これを実践するには、やはり強い意志が必要です。
自分の掟をしっかりと作り、その掟を曲げない強い意志。
まぁいいか。などと妥協せず、己に打克つ強さを身に付けたいと思いました。

PS.氏は27歳で独立したときに3つの誓いを立てています。

一、独力独行で世を渡る。女遊びをせず一生懸命に働く。
二、嘘をいわず、正直に道を踏む。どんな誘惑があっても決して横道に逸れない。
三、生活費は収入の八割以内にし、二割は貯蓄する、住居のために財産の一割以上の支出はしない。

自分も数ヶ月前に27歳の身となり、生涯かけて実践すると誓ったことが、まさに
一、女遊びをせず、エネルギーを仕事に注ぐ。
二、毎朝神前にて祝詞をあげ、嘘偽りのないよう、誠実に生きる。
三、必要経費を優先し、物欲を後回し、貯蓄をする。
と、なんだか近いものを感じるので、じきに野口財閥になってしまうんじゃないかと思います。

冗談はさておき、後は、氏の言うとおり、挫折するのか、励み続けるのか。
それが問われるのですね。

(参考:致知2009年4月号

南無地獄大菩薩

江戸時代の禅僧に白隠慧鶴という名僧がいました。
白隠は、地獄に恐怖し、その恐怖を克服するために仏道修行に励み、悟りを得、その悟りによって人々を救済したそうです。つまり、地獄がなければ、白隠の悟りもありませんでした。ゆえに、白隠がのこした墨蹟のなかには、「南無地獄大菩薩」というものがあります。

地獄というのは、抽象的ですが、自分の不遇や、経済の不況、天災など、具体的な地獄は色々あります。

ただ、その苦を苦として受け止め、その苦しみのなかから、自分を鍛え上げていく。そして自分を鍛えるだけでなく、多くの人々も救うていこう。これが菩薩の生き方だということだ。と、松原泰道老師がエッセイで語っていました。

確かに、人間苦しい状況に立たされると、必要以上に自分を責めたり、また、人に頼りたくなる気持ちが出てきます。それでも、苦を苦として、自らを高められる人間になり、世のため人のためになる人間になれればと、老師のエッセイを読んで改めて思います。

(参考:致知2009年4月号

フリースタイルスキー世界選手権 お手伝い4日目

FISフリースタイルスキー世界選手権20094日目の今日はハーフパイプ決勝。

4時半に起きて、現場の準備へ。

スキークロスの日もそうでしたが、決勝はお客さんや撮影クルーがかなり入るので、なかなか疲れます。

しかし、あるスタッフの方が、「スイスの選手が『日本って私達をプリンセスのように扱ってくれて嬉しい。』と言っていた」と喜んでいるのを聞いて、何か嬉しくなりました。

そう言ってもらえると、手伝い甲斐があるし、改めて日本人の協調性や気配りというものは、誇りに思うべきことだなと思いました。

それにしても、生のハーフパイプは迫力ありますね。

こんなの見せつけられると自分も滑りたくてうずうずしてきます。

もう10年近くまともに滑っていませんが(笑

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